円筒研削とは

CYLINDRICAL GRINDING

円筒研削とは
円筒形の素材の表面を砥石で加工する方法の一種です

高速で回転する砥石を用いてワークの表面を削り取っていく除去加工の一種です。
円筒研削盤での加工では、ワークの両端をセンター支持して回転させて加工します。

支持用のセンター穴がない場合もコレットチャックなどの治具を用いての加工も可能です。

円筒研削のメリット

研削加工をするメリットは、高精度の寸法仕上げや、滑らかな表面仕上げが可能になるということ、焼き入れ後などの硬い工作物であっても加工出来る、外周に溝があっても加工出来るということが挙げられます。切削加工では困難な加工精度に対応し、求められる製品形状や寸法精度、表面精度に応じて高い効率を発揮します。

円筒研削には全部で3種類の方法があります。

プランジ研削(当社ではシギヤ製、円筒研削盤24台で対応)

軸方向の移動がなく、ワークに対し直交する方向に砥石が切り込みます。加工部が砥石幅よりも短いワークに用いられます。ひとつのワークに外周径の異なる加工箇所が複数ある場合、ワーク形状に合わせて成形した砥石を使用することで、一体加工が可能となり工程の集約、段取り作業および加工時間の短縮を実現します。

トラバース研削(当社ではシギヤ製、円筒研削盤24台で対応)

砥石を切り込ませながら、ワークを軸方向に往復させる加工です。加工部が砥石幅よりも長いワークに用いられます。往復させることで面粗度を向上させることができます。

アンギュラ研削(当社ではシギヤ製、アンギュラ円筒研削盤6台で対応)

アンギュラ型砥石とワークを動かし、斜め方向に切り込む加工です。
この方法ではワークの外周面と端面を同時に仕上げることができます。

応用編

上記の加工方法を組み合わせた研削も可能です。これによりテーパー形状•R部・端面などを、一度の段取りで同時に研削するといった、加工も可能です。

(写真の様に、砥石を重ねて同時に2カ所の加工を行う事も可能です。)

当社ではいずれの研削方法も加工可能です

Φ4~Φ200、全長600mm まで対応可。単品加工、生産ロット1台から対応いたします。

上記の様に円筒研削は、いずれも作業に技術を求められるものですが、
当社は熟練職人が在籍して居りますので、
どの研削方法でも加工可能です。お気軽にご相談ください。